ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2016-01-30から1日間の記事一覧

光と闇の番人

背後から現れたのは、真っ白いコートを身に纏った白髪の男性だった。 ぼくには、その男の顔が、浦島さんにしか見えなかった。 気が動転して幻覚を見ているのかとも思ったが、ぼくの横の真っ赤な水たまりに転がっている切断された浦島さんの首と、髪の色は違…

おれが持っている聖書では、天使は人の味方だ -『レギオン』(Legion)

「神」とは、いったい何者なのだろうか。 ぼくは基本的には常用の信仰としての宗教を持っていないので、無宗教者あるいは無信仰者ということになるだろう。 だから神というものに関しては、正直に言うと安易な「神頼み」的な、道すがら、ちょっと目にとまっ…