ふたつの闇の間に挟まれたホタルと一緒に、ウイスキーソーダを飲みながら夜を明かす日記。

夢でホタルを掌の中へ。 淡い光が指の隙間を照らす。ホタルはすぐに飛び立ち、小さな光とともに空にのぼってゆく。必死に手を伸ばして追いかけるけれど、もうぼくの手は、その光には届かなかった。手を伸ばしたまま、しばらく空を眺める。ホタルと同じ大きさの、たくさんの星の光。世界はいろんなところで、当たり前につな…