黒い儀式と白い儀式は、公衆便所を夢幻の楽園へと誘う為の魔術。

土曜日の夕暮れ時に、ぼくは必ず近所の寂れた公園に赴く。 晴れた日でも雨の日でも大風の日でも、雪や雹が降り注ごうともとまではいかないが、それでも大雨くらいならば耐え忍んで、ちらりとのひと目だけでもその公園を眺めにゆく。 それは薄暗い雑木林の中にある人寂しげな薄汚い神社の脇にある公園で、そこだけがなぜか…