日本の憑物の源流 - キツネにならきっとわかる憑物の話 -〚 第玖話 〛

近世において、憑物についての言及がある文献を見てみると、例えば『本朝食鑑』には狐を使うための方法が詳しく述べられていたり、『善庵随筆』にもクダ狐の駆使方法に関する解説が書かれていたりする。 一方で狐使いが刑に処されたとの記述も、『筠庭雑録』や『兎園小説』などに見ることが出来る。 さらに中世以前まで遡…