第十五話『占いババ』- 午前二時の、ありふれた階段の怪談 -

この話は、都内某所にある、ありふれた階段にまつわる怪談の十五話目です。前の話を読みたい方は、以下のリンクから、どうぞご自由に。 小野さんという女性に電話をかけてから十五分ほど過ぎた頃だろうか、彼女が大きく手を振りながらぼくたちの座る席に駆け寄ってきた。 「ユカ〜っ!!」 小野さんは白地に薄い水色のライ…