キプロスの麻薬

見知らぬ街を歩いていて、何気なく入った古美術店。 そこで播磨と名乗るひとりの年老いた考古学者と出会う。 「私は考古学者をしていてね、嘘だと思うかもしれないけれど、ほんとうだよ、考古学者をしている。本なんかも何冊か出しているよ、ほら。」 そう言って、百科事典のように分厚い本を手に取りパラパラとページをめ…