ぼくと、むじなと、ラフカディオ。
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黒猫ハート
黒猫は言った。 「だってきちんと、いいたいことは、ぜんぶはっきり云わなければ、損をするのは、きみなんだよ。」 雨上がりのアスファルトは、トカゲの皮膚の様にうっすらと湿っていて、何かが焼けるような臭いを放っていた。そして、そのアスファルトの上を黒猫は、独り言のようにずっと何かをつぶやきながら、つむじ風…