翡翠色の百足

何時かも知れぬ真夜中、 ぎゅうと胸を押さえつけられるような寝苦しさに目を覚まして真っ暗闇で目を開けると、 翡翠みたいな体色をした、ゆうに十メートルはあろうかという百足が部屋の天井に張り付いていて、右往左往している。 はっと思って息を殺す。こちらの気配に動揺した百足が、わらわらと足をバタつかせながら天井…