ぼくと、むじなと、ラフカディオ。
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宅配便
「お父さん、警察に電話してっ!」 沈黙を破ったのは母だった。 台所のインターホンのモニターに映し出された茶色い毛に覆われた人型の何かは、玄関のドアに体を密着させて、テナガザルのように長い右腕をドアの横のインターホンの機器に伸ばしている。 「ピンポーン」とチャイムの音が再び家の中に響き渡る。 母はぼくが…