ベジタリアンの彼女の中に芽生える禁忌の肉の味、カニバリズム・ホラー映画『RAW』。

開高健の食談『最後の晩餐』の“最後”の数十頁を飾る晩餐の話は、中華料理でもフランス料理でも、もちろん日本料理でもなく、人肉嗜好の話である。 昨今ではあまり日常的な話題ではないのが、人肉嗜好とは英語圏でカニバリズム(Cannibalism)とかアントロポファジー(Anthropophagy)とか呼ばれる、人間が人間の肉を食べる…