血に濡れた千円札を握りしめる、偽物の守護天使の祈り日記。

誰かを信じるっていうのは、とても大切なことだけれど、とても困難なことだ。ほんとうに信じている人が、果たしてどれほどいるだろうか。 たぶん、ぼくには数えるほどしかいない気がする。 確かなことはわからない。 でも今ほんとうに信じている人は、両手で数えるほ、あるいは片手で、そして、あるいはひとつの指で。 風…