本当はコワい、夏休みっぽいこと。

「ねえ、今日さあ、夏休みっぽいことしたいよ。」 ナツミが部屋の床に寝転がって天井を見上げながら、ブツブツと何度も何度もそう言って少しスネたような顔を浮かべている。ぼくはテーブルの上に置かれたノートパソコンと向い合って自分のウェブログの更新記事を書いていて、ナツミの言葉をなんとなくぼんやりと耳に取り込…