第十六話『魔術』- 午前二時に何かが降りてくる、階段の怪談 -

この話は、午前二時になると何かが降りてくる、どこにでもある普通の階段にまつわる怪談の十六話目です。前の話を読みたい方は、以下のリンクから、どうぞご自由に。 ユカさんは、ぼくとダイキさんの顔を交互に何度か見て、それから目を瞑ってソファーの背もたれにグッタリと身を委ね、しばらく動かなくなった。 「あれ、…