三日『天使と悪魔』- 八月怪談

一週間ほど前から下腹部に鈍い痛みがあった。 このところ仕事が忙しい上に社内での揉め事が多く、すいぶんと精神的なストレスも溜まっていた。それを洗い流すかのように、毎晩のように営業主任の高橋さんと仕事終わりに大酒を喰らっていた。 「このあいだから、なんだか胃の下のほうがズキズキ痛むんですよ。」 「えっ、そ…