ヤマケムリ(山烟) - 『新日本妖怪事典』 -

雲州松江藩主が六代目松平宗衍、そして七代目松平治郷(不昧)の頃、市中に深い霧が立ち込める日には「ヤマケムリ(山烟)」という妖怪が出たという。 これは「テンジョウタケ(天上茸)」と呼ばれる茸の霊が集まったもので、霧に乗じて胞子を振り撒き、仲間を増やそうとしているのだとされる。 ヤマケムリが出る日の靄は…