光と闇の番人

背後から現れたのは、真っ白いコートを身に纏った白髪の男性だった。 ぼくには、その男の顔が、浦島さんにしか見えなかった。 気が動転して幻覚を見ているのかとも思ったが、ぼくの横の真っ赤な水たまりに転がっている切断された浦島さんの首と、髪の色は違うにせよ瓜二つのものが、その男の首から上にも付いていた。 「ど…