神山

小学二年生の頃から学校を休みがちになったぼくには、当時友だちと呼べるような存在はほとんどいないに等しかった。 時々学校に登校しても、クラスの同級生とはほとんど話さなかったし、休み時間にも自分の席でひとり本を読んだり窓の外の空を眺めたりしていた。 ぼくが一・二年生の時のクラスの担任は、教師になりたての…