雪男

ある冬の日の日曜日、 父と母と兄とぼくの家族四人で、台所のテーブルを囲み朝ごはんを食べていると、兄が急に立ち上がって冷蔵庫の方にゆき冷凍室の扉を開けると、中からビニール袋に包まれた肉の塊のようなものを持ってテーブルに戻ってきた。 他の三人は、いったい兄が何を持ってきたのだろうと思い、食事の手を止めて…