モリクマ

「いちど、おおきな森にでもお住みなさい。そうすればきっと、もっとゆたかになります。」 クマは言いました。 いつものように、公園のシーソーの片側に座っているクマに会釈をすると、クマも軽く会釈をして、ぼくのところまでゆっくりと歩いてきました。 「つかぬことを伺いますが、どこかおからだの加減でも悪くされまし…