ぼくと、むじなと、ラフカディオ。
id:geppakumujina
ため息カナブン
道を歩いていると、歩道の真ん中でカナブンがひっくり返っていた。 手だか足だかわからないものを、バタバタと動かしながら、おなかを空に向けて、ゆりかごのようにゆれていた。 「ひっくりかえってしまったのだね。」 夏も、もう終わるのに、こんなところでひっくり返って、そのまま干からびて死んでしまうのはなんだか悲…