殺人願望を持つ少年と人生を変えたい少女の物語、NETFLIX限定配信ドラマシリーズ『このサイテーな世界の終わり（原題：The End of the F**king World）』

2018年の初っ端からこんなことを言うのもなんだが、年が明けたからって特出してめでたいわけではないし、この刹那に、後悔したり苦しんだり悲しんだり、心に穴が空いたり死にそうだったりして、「全然めでたくなんかねえ」と思っている人々のほうが、圧倒的に多いのではないかと、ふと思う。

大凡ぼくも、そんなダークサイドのひとりであると言える。

だから年が明けてからも「あけましておめでとう」なんて絶叫したり連呼したりするのは、なんだか馬鹿げているなあと感じるので極力口には出していないが、洗脳されて統制された均等な一般人のフリをするために一応言っておこう。

当ウェブログを読んでくださっている方々へ、「ハッピー・ニュー・イヤー！」。

一体何がハッピーなんだか・・・。

昨今、いまぼくが生きている世界なんてほんと最悪だよなと、世界や人生に対してずいぶんと悲観的な日々を送っているので、前述のような気持ちになるのかもしれない。

というわけで、今回はそんなぼくに適しているかもしれない作品を取り上げてみたい。

チャールズ・S・フォルスマン（Charles S. Forsman）によるコミックを原作とした連続ドラマシリーズ、NETFLIX限定配信の『このサイテーな世界の終わり（原題：The End of the F**king World）』である。

#TEOTFW airs on @Channel4 in 4 days! Want to read the comic it's based on? Hit up @GoshComics. They will hook you up. pic.twitter.com/Ikz8hXjyjy
— Chuck (@CharlesForsman) 2017年10月20日

邦題はストレートでなかなかよいと思う。

本作品の内容は公式によれば以下の様なものである。

サイコパスの少年と、人生のすべてを変えたい少女が思いついたロードトリップ。けど、その道程は、思った以上に山あり谷ありで…。

このサイコパスという言葉は、反社会的人格の一種を意味する心理学用語であるが、本作品の中に登場する主役の少年ジェームスに関して言うと、具体的には殺人願望を持っている。一方もうひとりの主役、人生を変えたい少女アリッサは、「彼といると安心する、彼なら好きになれるかも。」と思い、ジェームスに恋心を寄せている。ジャームスもまた、そんな彼女に感化されてゆく。その二人が、少女の提案で「こんな町は飛び出してさ、どこかに行って好きなことしようぜ！」ということになる、なんだか青春な物語である。

もちろん物語の肝は、原題にもあるように「F**king」、ぼくもよく叫んでいる、あまりお上品とは言い難い言葉である。

ジェームス役を演じるのは、モーガン・マシューズ（Morgan Matthews）監督による『僕と世界の方程式』（X+Y）や、モルテン・ティルドゥム（Morten Tyldum）監督による『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』（The Imitation Game）のアレックス・ロウザー（Alex Lawther）。

Days. https://t.co/tAyqnUtltS pic.twitter.com/5WoPWmujVp
— Chuck (@CharlesForsman) 2017年12月27日

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そしてアリッサ役を、ジョー・ライト（Joe Wright）監督による『ハンナ』（Hanna）や、ヨルゴス・ランティモス（Γιώργος Λάνθιμος、Yorgos Lanthimos）監督による『ロブスター』（The Lobster）のジェシカ・バーデン（Jessica Barden）が演じている。