最恐のホラー映画“フェス”に参加してみない？オーウェン・エガートン監督『ブラッド・フェスト（原題：Blood Fest）』

巷でよく耳にする“フェス”なるものがある。

夏フェスとかロックフェスとかジャズフェスとか、あるいは野外フェスとか音楽フェスとか、あのフェスだが、ぼく自身は大凡そういったフェスの類に参加した経験を持たない。

このフェスというのはいわゆるフェスティバルのことであり、この言葉は元々は英語圏における宗教的な祭典や祝祭日のことを指す言葉であったらしいが、それが転じて昨今では宗教とはまったく関係のない世俗的なお祭りのことを指し示す言葉となっている。

元々の宗教的な意味合いを踏まえて言えば、日本における夏祭りとか秋祭りなんかも、夏フェスや秋フェスと呼べるのではないのかとも考えられ、そういう意味ならば、ぼくは今までに数多くのフェスには参加していることになるが。

近年のこのフェスにはどれほどの種類があるのかは定かではないが、前述のように基本的には音楽を絡めたフェスのことを頻繁に耳にする。けれどおそらくは他にも、多様なフェスが存在するに違い。

例えば、風呂フェスとか、昆虫採集フェスとか、廃墟フェスとか、あるいは足フェスとか尻フェスなるフェティシズム的な集いもあるかもしれない。

というわけで、今回はとあるジャンルに特化したフェスをテーマに扱ったホラー作品を取り上げてみたい。

オーウェン・エガートン監督による『ブラッド・フェスト（原題：Blood Fest）』である。

I feel your pain. pic.twitter.com/M3RJzy4YVu
— Owen Egerton (@Owen_Egerton) 2018年2月28日

本作品の内容を簡単に述べておくと、ホラー映画をテーマにしたフェスに参加したらとんでもないフェスだったよ！という物語のようである。

作品の概要は最後に取り上げる予告編に委ねるが、そのフェスの内容はホラー映画を観て楽しもうという趣旨ではなく、ホラー映画要素満載のサバイバルフェスだったというものである。

いちホラー映画愛好家として、ちょっと参加してみたいフェスではあるが、命がけとなると実際には参加しないだろう。しかしホラー映画愛好家の中には、実際にスラッシャーに刺殺されたいとか、人皮マスクをかぶった殺人鬼にチェーンソーで切り裂かれたいとか、ゾンビに貪り食われたいとか、ヴァンパイアに血を吸われたいとか、真剣に思っている人もいるのかもしれない。

そういう人が参加したいであろうフェスの話のようだが、主人公の若者たちはそうは思っていなかったらしいね。

さて、フェスに参加する主人公である三人の若者たちを演じるのは、クリル役として、ジョン・ワッツ（Jon Watts）監督による『スパイダーマン：ホームカミング』（Spider-Man: Homecoming）のジェイコブ・バタロン（Jacob Batalon）、ダックス役として、NBCのドラマシリーズ『HEROES REBORN』（HEROES REBORN）のロビー・ケイ（Robbie Kay）、サム役として、ジャスティン・ディラード（J.D. Dillard）監督による『インフィニット』（Sleight）のセイチェル・ガブリエル（Seychelle Suzanne Gabriel）となっている。

Check out my instagram story to view the trailer for #BloodFest! @sxsw https://t.co/VHq1EBBqXZ pic.twitter.com/exzlgfmFm5
— Robbie Kay (@RobbieKay_) 2018年2月26日