ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ベビーシッター中はホラーの宝庫、マイケル・G・ケホー監督『ザ・ヘイトレッド(原題:The Hatred)』

米国のホラー映画を観ていると、コワい出来事が起こるシチュエーションとして、「若い女性が夜間に知人の家でベビーシッターをしている」というものがある。

 

日本では、ぼくの知る限り、例えば女子高生や女子大生のボランティアあるいはアルバイトとしてベビーシッターというものがあまりメジャーではないと思う。そもそもベビーシッターというもの自体がそれほどメジャーではないんじゃないかな?

 

そのため、日本のホラー作品でそのようなシチュエーションはあまり見ない気がする。まあ、個人的に日本のホラー映画をほとんど観ないからかもしれないけれどね・・・。

 

ただ、米国の作品ではよく見かけるこの状況を、ホラー映画を無駄に細分化ジャンルに分けたいぼくとしては、「ベビーシッターホラー」として捉えたい。

 

例えば、ジョン・カーペンター(John Howard Carpenter)監督の代表作『ハロウィン』(Halloween)は「スラッシャー」であり、「ベビーシッターホラー」でもある。ジェイミー・リー・カーティス(Jamie Lee Curtis)が演じるローリー・ストロードはハロウィンの夜にベビーシッター、つまり小さな子供たちの世話するアルバイトを担っていたと思う。

 

この「ベビーシッターホラー」にも様々あり、前述の『ハロウィン』のようにベビーシッター中に家の中にサイコパスが忍び込んできて襲われるとか、ベビーシッターをしている家が幽霊屋敷だとか、ベビーシッターの対象である子供に恐怖の原因が存在するとか、あるいはベビーシッター自体がサイコパスだという場合もある。

 

とまあそんなわけで、今回取り上げるのは、そういった意味でのベビーシッターホラー、マイケル・G・ケホー(Michael G. Kehoe)監督による『ザ・ヘイトレッド(原題:The Hatred)』である。

 

 

 

物語は、主人公の女性リーガンが週末にベビーシッターを頼まれ、ある大学教授の家に行くことになる。その際に、旅行も兼ねて友人である女性を3人引き連れてゆくらしいのだが、その家には恐ろしいことが待っていた・・・、というものらしい。

 

つまり、ベビーシッターホラー家依存型ということになるね。

 

リーガン役を演じているのはサラ・ダベンポート(Sarah Davenport)。友人の3人には、レイアン役のガブリエル・ボーン(Gabrielle Bourne)、サマンサ役のベイレイ・コーマン(Bayley Corman)、ベタイン役のアリシャ・ウェインライト(Alisha Wainwright)。

 

そして、本作品にはアンドリュー・ディヴォフ(Andrew Daniel Divoff)も出演している。

 

というわけで、本作品の予告編が公開されているので、興味のある方はご覧いただきたい。ちなみに本作品は、2017年9月12日に、Blu-rayとDVD、並びにVODなどでリリースされるということである。

 

 

 

 

 

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