最後の超能力、虹色テレパシー日記。 - ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

2017年、今年最後の日も、特に何かスペシャルなことなく過ぎ去りつつある。

数年前までは、年末、特に12月31日と言えば、多少なりとも特別な過ごし方をしていた気がする。知らず知らずと世間の流れに影響を受けていたということもあるだろうが、何かこう「最後の日だなあ」という感慨深さを感じつつ、終詣でに行ったり（ぼくは初詣は行かないが終詣には行っていた）、普段は作らない料理を作ったり。

けれど、よく考えれば大晦日は最後の日でもなんでもなく、次の日はやって来るわけで、それほど大騒ぎをすることも無かろうと、昨今は感じる。もちろん日本の民俗的な重要性はあるだろうけれど、それは寿司を食ったり大酒を飲んだりと大宴会を繰り広げることとはまた違った意味合いであろう。

今日の予定は、2017年最後のウェブログ記事を書き終え、昼風呂に入って昼酒を飲む、な〜んてことを考えながらいろいろとやるべきことをこなしているともう午後の後半部、このままうっかりすると普通に夜風呂の夜酒、つまりお風呂に入って晩酌をして「おやすみダーリン」と叫んで眠るという、当たり前の日々になりそうな予感もあるが、それもまたよろしかろう。

本当は最後に映画の話題か、あるいは短い物語でも書こうと思ったけれど、そういうことをひっくるめて普通の日記を綴ることにした。

ここ数年は、いろいろな意味で、本当に孤独に生きている。今年も大凡は孤独な日々であった。ひとつの小さな光を除けば、ぼくが見つめるものなどすべて真っ黒な闇ではないのかと、そう感じながらぽつりぽつりと、先の見えないまま、暗黒の中に歩を進めていた。

そんな風なので、ウェブログの記事は淡々と途切れず書いてはいたが、多くのウェブログ書きの人々のように、他の誰かと触れ合うということはほとんどしていない。

ただ、そんなぼくのウェブログを読んでくれている奇特で希少な方々がどうやら世界には存在しているようで、時々レインポー・テレパシーの如きあたたかな声をいただくこともある。

そんなわけで、今年最後に、そんな方々にこちらからも虹色テレパシーを送っておきたいと思う。

まずは、『ミーハーdeCINEMA』のseicolinさん、素敵な映画イラストと豪快な映画レビューを書かれていて、ぼくも楽しく読ませていただいている。ロシアの諜報機関で活動するスパイばりに日々ウォッカを嗜むようで、個人的には勝手にミセス・ウォッカというコードネームで呼んでいる。ミセス・ウォッカの映画の好みは、ぼくの好みにも相通ずる所があり、ウォッカを飲みながら映画談義でも繰り広げたらさぞかし楽しい時間になるであろうと密かに思っている。

そしてもう一人、『おのにち』のみどりの小野さん、大いなる読書愛好家のようで、日々の雑記もなかなかスパイスてんこ盛りの素敵な文章を書かれている。そして、ぼくの拙い小説を読んで下さって時々テレパシーを送ってくれるので、大変大変励みになっている。テレパシーを受け取った際には、時々ふと声に出して名前を発してしまうことがあり、そんな時密かに、そして勝手に「あっ！オノからだっ！」と呼び捨てにしているが、それはぼくなりの敬意であるので、どうぞお許し頂きたい。

このお二人以外にも、この駄文なウェブログに度々星を煌めかせてくださる方もいて、あまり顔には出さないが大変嬉しく思っているので、この機会に感謝を述べたい。

ただ、ぼくは大いにローンウルフな人間なので、あまり無駄に誰かとは関わらないことを、ご容赦頂きたい。そしてローンウルフとは言え、テロリストではないのであしからず。もちろん、もしテロリストだったとしても、自らのウェブログで公表してしまうほど間抜けではないので、実はぼくはテロリストであり、当ウェブログはテロ活動の一環だという可能性も、ほのめかしておこう。

というわけで、今回2017年の最後の日にテレパシーを送ったお二方含め、いまこの文章を読んでくださっているすべての方々に、来るべき日々が、平和なものであって欲しいと、陰ながら、しかし切に願っている。

そしてぼくの暗黒の日々の先にも、わずかでも、かすかでもいいから、虹色の光が見えてくることを、少しだけ願っておく。

明日からも、素晴らしき日々を。

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