この文章を読むと、稀にウイルスに感染します(仮)日記。
先日、知り合いの元大学教授からメールが届き、そこにはこう書かれていた。
「さいきん訳の分からない不穏な内容のメールが大量に送られてくるのだけれど、なんだか不安で、どうしたらいいだろうか?」
その方はもう高齢と言っても差し支えない年齢で、お元気ではあるけれど、「昨今のインターネットやパソコンのことに関しては、やけに複雑化しすぎて付いていけない。」と度々口にしており、ぼくは時々そのような問題解決の相談にのることがある。
その方いわく、「私のまわりにもそういう老人が山ほどいますよ。」とのことで、たしかにそれはそうだろうなあと思う。
だって、かつて長らくIT系の仕事をしていたぼくでさえ、どんどん先を急ぐネットやPCの知識量に関しては今やたかが知れており、さらに状況は日々すごい速さで変化してしまい、現時点でのぼくの知識などは、おそらく一般人よりちょっとだけ豊富なくらいである。だから、「はっ?なんだこれ?」と疑問符があがるような状況は度々ある。
今日も、一切おかしな内容のサイトは訪れていないにも関わらず、「前回アクセスしたサイトがパソコンをウイルスに感染させました!!!以下のリンクにアクセスしない限りウイルスは駆除されません!!!」というニセの警告ページに遷移するということが連続しておき、いま正にまた遷移したのだが、どうやら原因は「人気ブログランキング - BLOG RANKING」のサイトのようである・・・、乗っ取られてんの?このサイトってやばいサイトだったんだっけ?三回目はまた別のサイトへ誘導するページに遷移したけど、あえてやってんの?
とかね。大丈夫だとはわかっていても、新手のものだとちょっとドキッとする。
ちなみに前述の元大学教授に送られてくるメールは、見知らぬ外国人女性からの誘いとか、何かの有効期限が切れているから至急更新してくださいとか、そういうものらしい。
そういえば最近ぼくのスマートフォンにも、電話番号をつかったショートメッセージで見知らぬ女性から、「飲み会の約束今日だったよね?忘れちゃってた?まだ待ってるから連絡ほしいな、うふっ。」とか、「山田だけど、久しぶりに同窓会をやるから連絡して!」とか、そんなものに一体誰が騙されるんだというアホみたいなスパムが頻繁に送られてきて、まったくクソかと思う。
おそらくは親切心から「人違いですよ。」と連絡することも狙ってのスパムなのだろうけれど、そういうことが世に溢れすぎてやしないかと。そういう詐欺グループは極刑に処したらいいと真剣に思う。全裸で市中引き回しの上に打ち首獄門でいいだろう。
昨日は昨日でちょっと趣の違う話だが、久しぶりに立ち上げた8年ほど使っているiMacにDVDを差し込んだら、「ベッ!」と言われて思い切り吐き出された。おいおいどうしたんだよ?と思ってそれを三度ほど繰り返した挙句、「はっ!」と思ってDVDの読み取り面を見たら、ウォーズマンか、あるいはウルヴァリンにでも引っかかれたような衝撃的な傷が付いてしまっていた。つい数か月前まではそんな攻撃をしてくることはなかったのに・・・、一体どうしちまったんだ・・・、老化して認知症にでもなっちまったのか?ぼくだよ、DVD入れてるのは見ず知らずの他人じゃなくて、ぼくだよ、と、悲しくなりつつ、もう危なくてDVDは入れられないなと思ったし、そろそろデータを移行しないとな、とも不安に思った・・・。
文明が進化して、技術が発達して、一見すると便利で豊かになっているように見える世界だが、おそらくいまの人間は圧倒的にねじ曲がった不安を抱えて生きているに違いない。
やだなあ、そういうことから解き放たれたいニャア。
猫が憑依したので、もう終わる。
月白貉