コケコッコ、ピヨピヨ日記。
今日は山奥にある平飼いの養鶏農家を見学に行き、農家のお家で玄米餅と切り干し大根をご馳走していただき、ピヨピヨ羽ばたきながら今帰ってきた。
「おめえ農家やれよ」って言われて、ちょっと心が動いた。
いや、ずいぶん前から、自分の食べるものは自分で作る生活がしたいと思って、考えてはいるのである。
ただ、たぶん、口で「考えてる」とか「やりたいにゃあやりたいにゃあ」とか言ってる内はたぶん出来ない。やりたいなら、すぐにでもやっちまわなければ、思い立ったが吉日じゃなければ、永遠に出来ないってのは知っている。
そろそろキチジツオモイタッチャーに変身する頃合いかもなあ。
あの日すべてを捨てて、東京を離れた時のように、また思い立っちゃう頃合いなのかもなあ。
いつまでもタマゴとかヒヨコのままで、コロコロ、ピヨピヨ、している生き方もあるかもしれないけれど、ぼくにあっているのはたぶん、断崖絶壁で海の向こうの地平線に向かってコケコッコと絶叫して、崖から飛び降りるような生き方かもしれない。
たとえ、それで空を飛べなくて、海の藻屑と消えたって、その瞬間がとんでもなく楽しければ、それでもいいじゃないか。
そんなことを思った、ピヨピヨな一日であった。
ピッピ、ピヨピヨ。
月白貉