ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

follow us in feedly

イエティによく似た残業魔神、カレオツギョーザン退社日記。

今日の朝ごはんは、卵焼き、モロッコインゲンの味噌和え、キャベツと鶏胸肉の柚子和え、きゅうりのぬか漬け、昆布の佃煮、納豆、白菜とナメコと油揚げの味噌汁、白米。

 

こうやって書いてみるとずいぶん豪華だが、常備菜としていろいろ作ってあったり、前日の晩の残り物だったりを食べるというのが朝食の基本であり、朝作るものとしては目玉焼きか卵焼きのタマゴ二択ソルジャー的なものだけである。

 

料理は半ば趣味なので、晩の食事や常備菜など作っていると途中から脳内麻薬がドクドク出て、レインボートリップしてしまって、鼻血を吹き出しながらついつい作りすぎてしまう。

 

だからこの数年、ぼくはほぼ一切外食をしていないし、出来合いの惣菜というものも、滅多なことがない限り買ってこない。一ヶ月に二三回、近所の肉屋でコロッケを買うくらいであろう。近所の肉屋で牛肉だとして売られている肉の三割は、実はイエティの肉だと密かに囁かれていて、コロッケの挽肉にはそのイエティ肉混入の牛肉を使用しているというもっぱらの噂である。

 

しかし、ぼくがその肉屋でコロッケを買ってくる理由は、イエティ肉目当てではなく、単に今家には揚げ物ナベがないので、コロッケを自分ではめったに作らないところにある。ただ、その他の食事に関しては基本的に自分で作る。ほんとうは近所で畑でも借りられたら野菜も自分で作りたいのだが、まだそこまでは手を出していない。ちょっと前まで、味噌は自分で作っていたが、ここ数年の間、味噌作りを封じる呪縛をかけられるという諸事情などあって休止中である。ただ、ぬか漬けは自家製のぬか床で作っている。

 

ぼくの今の生き方を形成している要素としては、食事と酒と映画と、あとは愛かも知れない。

 

愛の要素については極秘事項なので、明かすことは出来ない。

 

人はそれぞれに、他人には理解しがたい様々な形の愛を抱きかかえて生きているはずである。若かりし頃は、そんな自分のヘンテコリンな愛を誰かに無理やり押し付けて理解させようと必死だったが、ちょっとだけ大人になった今、不気味な形状をした自分の愛を誰かにこれでもかと見せつけるようなことは減ったし、誰かの抱きかかえている様々な愛に対しても、羨んだり蔑んだりするようなことも少なくなった気がする。

 

普通の愛なんてものは存在しない。そもそも普通などというもの自体が、存在しないのだから、普通の愛もまた存在するはずがない。あの「普通」という言葉はまったくもって奇異な言葉である。普通なんてものは表裏と同様に、特別と同義である。

 

ただし昨今の日本社会は、すべての特別なものを、普通と称する牢獄か、あるいは宗教施設みたいなものに強制的に押し込めて、その空間の中に祀られた唯一の邪悪な神を崇めるように洗脳させているに等しいと言えよう。普通の邪神を崇めぬ特別な人々は、総理大臣直々に、薙刀で皆殺しである。

 

あっ、昨日の夜みた夢の話を書こうと思っていたのに、まったく違うことを書き綴っている自分にふと今気が付いて、後ろにひっくり返って後頭部を剣山に強打した。

 

なぜぼくの背後の床に剣山が置いてあるのかは、極秘事項なので明かすことは出来ないが、少しだけ話すと、日本の一般家庭のほぼ九割にダニと同じように生息しているケンザンムシという微小な害虫が、ある特殊な環境下では巨大化して、本物の剣山の如き姿になって家の中を走り回ることがある。しかし、ぼくの自宅の床にあるのは、実際のケンザンムシの巨大種ではなく、それを模したインテリアとしてのフェイクのケンザンムシ・オブジェである。イオンのインテリアコーナーなどで、極稀に売られている。

 

さて、乗りかかった船なので、夢の話を少しだけ掻い摘んで言うと、退魔師の16歳の少女から、「あたしが18歳になったら、あなたと付き合ってあげる、あたし、あなたのことが好きよ。」と言われるという夢と、後半はまったく見知らぬパン製造の企業に勤めだしたぼくが、その会社の社員旅行で九州に行った際に、鬼の面をかぶった同僚の若い女子社員から好きだと告白されるという、なんだかやけに女性にモテているという内容だが、詳細に関して実際には禍々しくて不気味な話なので、それはまた追って報告する。

 

ちなみに、ぼくは今まで一切モテたことがないと自覚している。つまりモテ期知らずである。コワい物知らずよりも質が悪いと言われている例のアレである。

 

よくよく考えてみると、〇〇期と呼ばれる各種シーズンを体験した記憶が、ぼくには一切存在しない。反抗期とか成長期とか思春期とか、なんだったら一学期とか二学期も記憶にございません。

 

あっ、もう退社時間を13時間も過ぎてる!残業マジンガーに出刃包丁で刺されるからさっさと帰ろう。

 

以上、本日はこれで退社いたします、おつかれや〜まです、キャップ!

 

f:id:geppakumujina:20171105162535p:plain

 

 

 

悠花 剣山 大丸  ゴムリング付

悠花 剣山 大丸 ゴムリング付

 
少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん もこもこ靴下 イエティ ホワイト 22cm~24cm ASSOC19J

少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん もこもこ靴下 イエティ ホワイト 22cm~24cm ASSOC19J

 

 

月白貉