ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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自殺した男の霊が出るという心霊スポットで、幽霊みたいなきのこの写真を撮ってきた本当はコワい日記。

心霊スポットだと噂されている場所に、ぼくは時々きのこを探しにゆく。

 

その場所は現在、広大なジャングルばりに植物が生い茂ってしまった相当広大な公園で、おそらく最深部にはほとんど人が入らなくなっている場所であるが、どうやら自殺した人の幽霊が出ると、もっぱら話題の場所らしい。

 

ぼくは結構な最深部まで足を踏み入れているが、その場所を歩いていて人に出会ったことはたった一度だけ。それは自殺した人の幽霊ではなく、ぼくと同じようにきのこを探している老人で、話した限りではきのこにめっぽう詳しかった。しかし真夏のジャングルをビーチサンダルで歩いていた。

 

ところで、残念ながら、今まで撮影した写真に幽霊らしきものが写っていたことはない。なぜかと言えば、おそらくきのこしか撮っていないので、マクロ撮影すぎて写るスペースがないのだと思う。

 

せっかく心霊スポットなので毎回行く度に森の全景とか、怪しげな暗がりとかを撮影しようと思っているのだが、ついうっかりきのこに夢中になってしまって、いつも撮るのを忘れて帰ってきてしまう。

 

というわけで、久しぶりにきのこの写真なんか掲載しちゃう。だた今回はあまりきのこらしいきのこの収穫はなかったのだが、心霊スポットらしい、幽霊っぽいきのこが結構生えていた。

 

まずは、ウスタケの仲間と、横にいるのはたぶんシロオニタケの幼菌だと思う、たぶん。

 

両方が並んで生えているのは初めて見たが、どちらもなかなか素敵きのこである。

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そしてホウキタケの仲間、ホウキタケは一部を除いて食べられるらしい。

 

すき焼きなんかに入れたら美味しそうである。ぼくはかつてビビットな色のムラサキホウキタケを食べてみようと思ったのだが、その時はやめてしまった。

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そして、きれいなウスタケ。

 

ウスタケは、ちょっとホラー映画に出てくるクリーチャーの口っぽくてぼくはとても好きである。

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この日は、秋口だと言うのに蚊に刺されまくり、この季節にお決まりのスズメバチの猛攻を受けて、誰もいないジャングルの中で何度も悲鳴を上げて逃げ回った。

 

一時は狂ったようにきのこの写真ばかり撮影していたが、ここしばらくはほとんど探しに行っていない。まあ時々行って写真は撮りためているが、あまり人には見せていない。

 

今度機会があれば、きのこと幽霊が一緒に写っている心霊きのこ写真なんか撮れたらいいなあと思いつつ、その方法を考えている。たぶん真夜中に撮影に行かなければ撮れないような気がするが、真夜中にきのこを探して、しかも背景を含めてきのこを撮影するのは困難を極めると思う。

 

でもたぶん、心霊きのこ写真ってジャンルは未開拓じゃないのかと思うから、そのうちそれでデビューでもしたいなあと儚き夢をいだきつつ、きょうはもうスイッチをオフにする。

 

ちなみに今、家の冷凍庫には、採取してきたカンゾウタケとアラゲキクラゲが冷凍保存されている。キクラゲは食材としてもおなじみだが、カンゾウタケを日常的に食べている人は少ないのではないだろうか?このカンゾウタケは生でも食べられて、そしてすごく酸っぱいのである。バルサミコみたいな味がする。そしてカレーにぶち込むと、ハヤシライスのソースみたいな味になるが、カレーの味はぶち壊される。

 

カンゾウタケは今頃が結構旬かな、ただし採取してもカレーに使用する際にはお気をつけください。

 

 

 

改訂版 きのこ検定公式テキスト

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真・呪われた心霊写真FILE (ムーSPECIAL)

真・呪われた心霊写真FILE (ムーSPECIAL)

 

 

月白貉