ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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『遊星からの物体X』にトリビュート、“ゾンビ・ゾンビ”のミュージック・ビデオ『Driving This Road Until Death Sets You Free』。

ぼくの大好きな映画のひとつに『遊星からの物体X』(The Thing)がある、もちろん監督はジョン・カーペンター(John Howard Carpenter)。

 

このウェブログでもよく彼には触れている。

 

関連記事ジョン・カーペンターでしょ!?と叫びたくなる、『JOHN THE CARPENTER』という短編ホラー映画。

 

ジョン・カーペンターと言えば監督としては珍しく、自身の作品の音楽も数多く担当していることでも知られている。例えば代表的なものだと、シャトナーマスクでお馴染みの『ハロウィン』(Halloween)における名曲など、他にも数多くの映画音楽を手掛けている。さらに『ゴーストハンターズ』(Big Trouble in Little China)製作の際には、監督仲間と共にバンドを結成して、自身はボーカルとしてエンディングに流れる主題歌も歌っている。

 

 

また近年でも、ミュージシャンとして『Lost Themes』や『Lost Themes II』などのアルバムを次々とリリースし、アメリカ国内やヨーロッパ各所で精力的にツアーも行っている。

 

Lost Themes

Lost Themes

 
LOST THEMES II

LOST THEMES II

 

 

ちなみに『遊星からの物体X』の音楽では、映画音楽界の巨匠のひとりエンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)も制作に加わっている。

 

さて今回は、このジョン・カーペンターの楽曲にリスペクトしたフランスの音楽デュオ、エティエンヌ・ジュメ(Etienne Jaumet)とコスミック・ネマン(Cosmic Neman)による“ゾンビ・ゾンビ”(Zombie Zombie)というバンドのミュージック・ビデオを取り上げたい。

 

Driving This Road Until Death Sets You Free

image source : Clip stop motion Zombie Zombie - Simon Gesrel

 

ちなみにこのゾンビ・ゾンビはジョン・カーペンターだけではなく、独自の宇宙哲学を展開する思想家であり、作曲家、そしてシンセサイザー奏者として知られるサン・ラ(Sun Ra)などにも強く影響を受けているそうである。

 

PLAYS JOHN CARPENTER

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Rituels D'un Nouveau Monde

Rituels D'un Nouveau Monde

 

 

そして冒頭になぜ『遊星からの物体X』の話から突入したかと言えば、このミュージック・ビデオが同作品トリビュートとなっているからである。

 

監督を務めるのは多くのストップ・モーション作品で名を知られるサイモン・ジェスレル(Simon Gesrel)とザヴィエル・エフレツマン(Xavier Ehretsmann)。

 

ちなみにこの作品は“非公式”のミュージック・ビデオだそうなのだけれど・・・理由は知らない。

 

では、ゾンビ・ゾンビの『Driving This Road Until Death Sets You Free』(2008)、興味のある方はぜひ、ご覧いただきたい。

 

タイトルの意味は“死を免れるまでこの道を走り続ける!”ってことかな。あっ、補足情報としてこの作品にはとある有名な“おもちゃ”がたくさん使われていて、そこもひとつの見所だよ。

 

 

 

 

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PLAYS JOHN CARPENTER

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