『遊星からの物体X』にトリビュート、“ゾンビ・ゾンビ”のミュージック・ビデオ『Driving This Road Until Death Sets You Free』。
ぼくの大好きな映画のひとつに『遊星からの物体X』(The Thing)がある、もちろん監督はジョン・カーペンター(John Howard Carpenter)。
このウェブログでもよく彼には触れている。
関連記事:ジョン・カーペンターでしょ!?と叫びたくなる、『JOHN THE CARPENTER』という短編ホラー映画。
ジョン・カーペンターと言えば監督としては珍しく、自身の作品の音楽も数多く担当していることでも知られている。例えば代表的なものだと、シャトナーマスクでお馴染みの『ハロウィン』(Halloween)における名曲など、他にも数多くの映画音楽を手掛けている。さらに『ゴーストハンターズ』(Big Trouble in Little China)製作の際には、監督仲間と共にバンドを結成して、自身はボーカルとしてエンディングに流れる主題歌も歌っている。
また近年でも、ミュージシャンとして『Lost Themes』や『Lost Themes II』などのアルバムを次々とリリースし、アメリカ国内やヨーロッパ各所で精力的にツアーも行っている。
ちなみに『遊星からの物体X』の音楽では、映画音楽界の巨匠のひとりエンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)も制作に加わっている。
さて今回は、このジョン・カーペンターの楽曲にリスペクトしたフランスの音楽デュオ、エティエンヌ・ジュメ(Etienne Jaumet)とコスミック・ネマン(Cosmic Neman)による“ゾンビ・ゾンビ”(Zombie Zombie)というバンドのミュージック・ビデオを取り上げたい。
image source : Clip stop motion Zombie Zombie - Simon Gesrel
ちなみにこのゾンビ・ゾンビはジョン・カーペンターだけではなく、独自の宇宙哲学を展開する思想家であり、作曲家、そしてシンセサイザー奏者として知られるサン・ラ(Sun Ra)などにも強く影響を受けているそうである。
そして冒頭になぜ『遊星からの物体X』の話から突入したかと言えば、このミュージック・ビデオが同作品トリビュートとなっているからである。
監督を務めるのは多くのストップ・モーション作品で名を知られるサイモン・ジェスレル(Simon Gesrel)とザヴィエル・エフレツマン(Xavier Ehretsmann)。
ちなみにこの作品は“非公式”のミュージック・ビデオだそうなのだけれど・・・理由は知らない。
では、ゾンビ・ゾンビの『Driving This Road Until Death Sets You Free』(2008)、興味のある方はぜひ、ご覧いただきたい。
タイトルの意味は“死を免れるまでこの道を走り続ける!”ってことかな。あっ、補足情報としてこの作品にはとある有名な“おもちゃ”がたくさん使われていて、そこもひとつの見所だよ。
映画:きみのために“魚料理”を作って待ってるよ、マレーシアのディック・チュア監督が紡ぐ愛の物語『血魚 The Bloody Fish』。
映画:FaceTimeって怖いから使わない、ビデオチャットの画面に映し出される恐怖の物語『CHATTER』。
映画:近未来的世界を舞台に描くポーランドの“スラヴ神話”、トメック・バギンスキ監督の『LEGENDY POLSKIE』。
映画:『エイリアン』シリーズで一番好きなのはどれかなあと、ふと考えながら一日がはじまる。
映画:これが“恐怖”である、アイルランドの片田舎で紡がれる魅惑の短編恐怖映画。
映画:ピエロなんて怖くない、“コルロフォビア”を克服する恐怖のクラウン短編作品セレクション。
映画:“Acts Out His Film Career w”にサミュエル・L・ジャクソン登場、ジェームズ・コーデンの『The Late Late Show with James Corden』。
月白貉 - Mujina Tsukishiro