ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

follow us in feedly

FaceTimeって怖いから使わない、ビデオチャットの画面に映し出される恐怖の物語『CHATTER』。

みなさんは、“FaceTime”って使ったことあるだろうか?

 

FaceTimeというのは、ご存じの方も多いと思うが、アップルが開発したビデオ通話のアプリケーションである。簡単に言うと、相手の顔をリアルタイムの映像で見ながら通話ができる、要はテレビ電話だね。

 

ちなみにぼくは、一度も使ったことがない。だってさあ、ちょっと怖いじゃん・・・。

 

この手のビデオ通話のアプリケーションは他社のものでも色々あると思うけれど、いずれにせよ顔だけではなくて一緒にその人がいる場所の背景が映し出されてしまう。もちろん自分がいる場所の背景も。それがまず嫌である。嫌な理由はいくつかあるけれど、まず嘘が付けないよね。

 

例えば誰かと何処かで大切な待ち合わせをしていて、単に寝過ごしたという理由で待ち合わせの時間に遅れてしまっているけれど、まだ部屋にいる。そこへFaceTimeで待ち合わせの相手から電話がかかって来たとして、「ちょっと電車が遅れていてさ、ごめん今向かっているから!」とは言えないと思う、部屋が映っちゃうから。使ったことがないから実際はよく知らないけれど、そういうふうな想像ができる。蕎麦屋の出前でお馴染みの「いま出ましたから!」が通用しなくなる。

 

ちなみにGoogle先生に「FaceTime 怖い」と聞いてみると、知らない人からFaceTimeで電話がかかってきたという経験を持つ人の話がチラホラ出てくる。大抵は電話には出なかったという内容だが、まあ出ないよね・・・、だって相手に自分の顔が見えちゃうし、相手の顔だって見えるし、そりゃ怖いよ。例えば知らない相手からのFaceTimeに出たとして、相手が気持ちの悪いマスクをかぶっていたりしたらさ・・・。

 

そして再び背景が映っちゃう話に戻ると、相手の背後におかしなものが映ったりしたら、すごく怖い。それが一番怖いかもしれない。まあ変なものにも色々あるけれど、寝起きの恋人とFaceTimeで話している背後のベッドの中に、共通の知り合いの男性が裸で寝ているのがチラッと映るとかさ。

 

そんなことも踏まえつつ、今回取り上げるのはレオ・レスネス(Leo Resnes)監督の『Chatter』という短編作品である。

 

簡単なあらすじは、自分のアパートでオンラインのビデオチャットを楽しんでいる女性の物語。

 

Chatter

image source : Chatter

 

個人的には、テレビ電話やビデオチャットなんて、いらないと思うよ、だって何度も言うけれど、やっぱり怖いでしょ。

 

というわけで、気になった方はぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

 

映画近未来的世界を舞台に描くポーランドの“スラヴ神話”、トメック・バギンスキ監督の『LEGENDY POLSKIE』。

映画『エイリアン』シリーズで一番好きなのはどれかなあと、ふと考えながら一日がはじまる。

映画これが“恐怖”である、アイルランドの片田舎で紡がれる魅惑の短編恐怖映画。

映画ピエロなんて怖くない、“コルロフォビア”を克服する恐怖のクラウン短編作品セレクション。

映画“Acts Out His Film Career w”にサミュエル・L・ジャクソン登場、ジェームズ・コーデンの『The Late Late Show with James Corden』。

映画“コヴェナント号”に乗っているもうひとりのマイケル・ファスベンダーの名前はウォルター、『エイリアン: コヴェナント』におけるアンドロイド問題。

映画ソーシャルメディアで自分の犯罪行為を放送する孤独な女性、ロバート・モックラー監督の『LIKE ME』。

 

 

月白貉