ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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惑星植民地化の不条理性と無意識世界、目眩くイマジメーションが織りなす『SCAVENGERS』。

「スカベンジャー」(Scavenger)という言葉がある。

 

個人的には、核戦争で荒廃後のアメリカを描いた某人気ゲームで聞き覚えのある言葉なので、何となくの意味は知っている。

 

辞書で調べてみると以下のような意味が載っている。

 

・清掃動物、腐食性動物:ハゲタカ、カニ、コンドル、ジャッカルなど

・腐敗物や排泄物を食べる昆虫:食糞コガネムシ類、ガムシ科のハバビロガムシなど

・廃棄物の中から物を捜し集める人、ゴミあさりをする人

・街路掃除人、比喩的に醜聞あさり

・放射化学で溶液中の不要放射性核種を沈殿させるために加える担体

・捕捉剤:化学反応の機構を調べるために反応中の遊離基などに加える少量の化合物

 

これを踏まえて、ぜひ観ていただきたいSF短編アニメーションを今回は取り上げる。

 

ロサンゼルスを拠点に活動するアニメーター、そしてディレクターのジョセフ・ベネット(Joseph Bennett)と、ペンシルバニア在住のアニメーターでありアーティストのチャールズ・ヒュットナー(Charles Huettner)が監督と脚本を担う、『Scavengers』という作品である。

 

Scavengers

image source : Joseph Bennett on Vimeo

 

これは、とある惑星の植民地化という任務を帯びた男女の物語。

 

あまり期待せずに何気なく観だしたこの作品のクオリティーに、圧倒された。そして本作品を観ていたぼくの頭の中を、ある偉大な漫画家の顔が過ぎった。

 

つげ義春

 

まあそれはさておき、凄まじいイマジネーションで展開される、けれどなぜか非常に静かな作品。

 

暇な日曜日を過ごしている方も、そうでない方も、ぜひご覧いただきたい。

 

 

 

 

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月白貉