ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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ウェス・アンダーソンが監督したホラー映画『ザ・ウィッチ』!?

2015年のサンダンス映画祭で国内作品の監督賞を受賞した、「魔女」を題材としたホラー映画『ザ・ウィッチ』(The Witch)、2016年に全米で公開となった本作品は、2016年の最恐ホラー映画だとの呼び声も高らかである。

 

物語は1630年のニューイングランド、故郷を離れた敬虔なキリスト教徒のウィリアムとキャサリン夫婦は、5人の子供たちと共にニューイングランドの外れにある自然豊かな土地で新たな生活を再スタートさせる。ところが、幸せな船出かと思われた生活をはじめてすぐに、家族の周辺で奇怪な出来事が起こり始める。そして、彼らの娘に謎の刃が向けられる・・・。

 

本作品の監督であるロバート・エッガース(Robert Eggers)はこの作品で大いに注目され、映画史上最も有名なヴァンパイア・ホラー映画、1922年公開の『吸血鬼ノスフェラトゥ』(Nosferatu – Eine Symphonie des Grauens)のリメイクにおける監督と脚本に抜擢されたと言われている。

 

こちらが『The Witch』の公式な予告編である。

 

 

さて、ここからが本題だが、YouTubeにチャンネルを展開する「CineFix」 が、この『The Witch』のウェス・アンダーソン版の予告編を制作して公開している。

 

The Witch as a Wes Anderson Movie

image source : CineFix - YouTube

 

つまりこの映画をロバート・エッガースではなくウェス・アンダーソンが監督していたらという、パロディな予告編である。

 

おそらく、先頃公開されて話題を呼んでいる、ウェス・アンダーソン監督による「H&M」の短編映画広告『COME TOGETHER』に引っ掛けてのことだと思う。

 

もしまだ彼の最新作を未鑑賞の方は、以下の記事で閲覧可能なので、ぜひご覧いただきたい。ファストファッションのブランドとして有名な「H&M」の、クリスマスに向けたCMとして製作された短編映画である。

 

関連記事ウェス・アンダーソンの最新作『COME TOGETHER』は、H&Mのクリスマス・コマーシャル作品。

 

ウェス・アンダーソンがホラー映画なんて絶対に監督しないとも言い切れないから、おもしろい試みではある。そして、ホラー映画である『The Witch』が完全に彼の作風に組み替えられているクオリティーの高い予告編になっている。 

 

ウェス・アンダーソンの愛好家はもちろんのこと、ホラー映画愛好家、あるいはこの『The Witch』をすでにアメリカで鑑賞したよ!という方も、十分に楽しめるはずである。

 

では、その予告編をどうぞ。

 

 

 

 

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