ドラゴンボール的戦闘描写の表現型、実写と2Dの融合による『PRINCESS OF FIGHT』。
鳥山明の『ドラゴンボール』が、今や世界的な知名度を誇ることはご存知のことだと思う。
そしてあの漫画を原作としたアニメーション版の『ドラゴンボール』シリーズも、全世界的に放映されるに至ったと聞き及んでいる。詳しくは知らないけれど。
その影響もあり、アニメーション版で言うところの『ドラゴンボールZ』以降で登場する戦闘シーンの描写における表現が、ある一つの形式のようなものになって確立されている気がする。
例えば顕著なところだと、チャウ・シンチーの『西遊記〜はじまりのはじまり〜』(西遊 降魔篇)のクライマックスシーンは、あれは完全に孫悟空とベジータの戦いのシーンの影響だと感じた記憶がある。まあ影響と言うか、あれがやりたかったのかもしれないけれど。
そんな中で、少し他のものとは毛色の違った作品を見かけたので、取り上げてみたい。
2DアニメーターのXavier Sailliolさんが制作した、『Princess of Fight』である、『La Princesse De La Bagarre』が原題かな。
『ドラゴンボール』だけじゃなくて、カートゥーンとかアメコミみたいな、いろいろな要素も入っているのだけれど、戦闘描写の表現としては、『ドラゴンボール』的な要素が強く感じられるのは、ぼくだけではないと思う。
image source : Xavier Sailliol on Vimeo
『ドラゴンボール』自体をファン・フィルムとして実写化したり、あの戦闘シーンに影響を受けた動画はけっこうよく目にするけれど、こういうタイプはぼく個人的には、初めて観るような気がする。
まあ作品のオチにもなっているが、ちょっとオシャレな格闘ゲームっぽい感じが、なかなか新鮮である。
Xavierさんは他にも様々なタイプのアニメーションを制作している。
彼の2016年の作品集『Animation Reel 2016 Xavier Sailliol』があるので、興味がある方はご覧いただきたい。
ちなみに、 他のタイプの『ドラゴンボール』ものがあるかなあと思って探してみると、以下の有名な直球のやつがあったので、観たことある方も多いと思うが、最後に取り上げておく。
登場人物がすべて奇妙なのが、この作品の魅力だと思うな・・・。
月白貉