ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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魑魅魍魎が跋扈する中、仲間と旅して指輪を捨てる日記。

土着信仰みたいなものが廃れてしまって、 まったく管理されないまま放置されていたとして、 その対象であった神様みたいな何かしらの力の塊のようなものが、 暴走し始めたりはしないのだろうかと、 ふと、きのうの真夜中に考えながらゴロゴロしていたら、 (ゴロゴロといっても喉は鳴らさないけれど。) 気絶するように眠っていた。

 

いっそのこと、 そういうものが暴走し始めて、 魑魅魍魎が跋扈するような日本になったら、 ある意味ではずいぶんとよい国になるんじゃなかろうかと、 ふと思う。 

 

昼間、道端で中学生くらいの女の子が、 ダイエットの話をしていた。

 

「コーラ飲んでお腹パンパンにしておけば、ごはん食べなくてもよくなるから、ダイエット時には効果的!」

 

ちゃんとごはん食べなきゃダメだと思う。

 

買ってきたソーセージのパッケージに、 「このままでも食べられます。」って、 そう書いてあるけれど、 なんだかちょっといやだ。

 

ある人と話していて、 ほんとうに楽しくて、 久しぶりに心の底から声を出して笑った。

 

笑うのは、大切なこと。

 

まだ若かりし頃、 ぼくは別に笑いたくもない時でも、 相手に気を使って無理に笑顔を作ることに気を配っていた。

 

そうしたらある日、 笑顔が歪むようになった。

 

いまはもうその谷間は乗り越えた。 どうやって乗り越えたのかは、 覚えてはいない。 覚えていないくらい、 過酷だったのかもしれない。 けれどもう、 別に笑いたくない時は笑わない。 適度に付き合い笑いはするが、 ほんとうに適度にとどめている。 そういうあたりまえのこと。

 

でも世の中には、 そういうことを批判する人が、 少なからずいる。 そういうことが、 何かしら世の中をおかしくしているんじゃないかと、 時々そう思う。

 

さっき、真っ暗な玄関にトカゲジンが来ていた。

 

魑魅魍魎が跋扈する中、仲間と旅して指輪を捨てる日記。

 

ドアは開けない。

 

邪悪なものがいる場所は、 たいてい臭い。 わからないひとにはわからないけれど、 すごく臭い場合がある。さいきん時々、瞬間的に部屋の中が強烈に臭い日がある。

 

邪悪なものがいる日かもしれない。

 

秋なのに、ロード・オブ・ザ・リングドワーフの坑道のくだりばりにゴキブリが襲ってくるので、 もう指輪を火山に投げ込むしかないと思う。

 

いざ滅びの山へ。

 

旅の仲間、募集中。 特に白でも灰色でもいいから、 魔法使い募集中。

 

 

 

文庫 新版 指輪物語 全10巻セット (評論社文庫)

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月白貉