ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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カンフーでリビングデッドな奇想天外ラブストーリー『DEAD HEARTS』

「True love is a most powerfull force in nature.」

 

「真の愛は、自然の中でもっとも強力な力である。」

 

今日は、そんな短編映画をご紹介したい。

 

家業である葬儀屋を受け継ぐことを志望する少年と、剥製を愛する盲目のカンフー少女の壮大でちょっと奇妙なラブストーリーである。

 

Dead Hearts

image source : deadheartsfilm

 

この物語の中には様々な要素がたっぷり詰まっていて、なんだか子供の頃に小脇に抱えていた、自分だけの宝物箱のような趣を持っている。

 

タイトルは『Dead Hearts』、邦題にするならストレートに『デッド・ハーツ』かな、本編を見てもらえれば、その意味は自ずとご理解いただけるだろう。

 

ジャン・ピエール・ジュネの『アメリ』(Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain)とかウェス・アンダーソンの『グランド・ブダペスト・ホテル』(The Grand Budapest Hotel)のような側面も持っている。

 

カンフー映画愛好家にも、ゾンビ映画愛好家にも、そしてもちろん恋愛映画愛好家にも十分に堪能できる作品だと感じる。

 

では、ゆっくりご覧いただきたい。 

 

Dead Hearts from stephen martin on Vimeo.

 

いかがだろうか、キュンと切なくなったのは、ぼくだけではないはず。 

 

Dead Hearts

image source : stephen martin on Vimeo

 

恋愛映画はあまり観ないけれど、カンフー映画愛好家であり、ゾンビ映画愛好家のぼくとしては、非常に満足の作品であった。

 

死とは、単にはじまりにしか過ぎないんだろうなあ、実際に。

 

 

 

 

月白貉