ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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アフリカのガーナで、痺れる映画ポスターを描く男。

皆さんは映画のポスターって部屋に貼ってますか?

 

ぼく自身は、現在は貼っていないのだけれど、かつて映画関連のグッズや玩具を山ほどコレクションしていた頃、部屋中にバリバリと貼っていた。

 

本当は、まあバリバリとまではいかず、なぜなら壁中にアクション・フィギュアのブリスターがバリバリ貼り付けてあったので、その隙間に地味に数枚貼っていたというのが正直なところである。

 

ブルース・ブラザース』(The Blues Brothers)と『タクシードライバー』(Taxi Driver)と、あとは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(Star Wars Episode I: The Phantom Menace)と、あとなんだっけ、忘れてしまったけれど。

 

先の二枚は公式ポスターではなく、ちょっとレトロなデザインのもの。『スター・ウォーズ』は公式の、ヤングなアナキンくんの影がダース・ヴェイダーになっているもの。

 

映画ポスターって、やはり見かけるとつい欲しくなってしまう魅力がある。いまはそういう衝動を極力抑えているから買わないけれどね。買わない代わりに時々、インターネットで映画ポスターに特化してダラダラ何時間も見入ってしまうこともある。

 

最近は、まあ昔からかもしれないけれど、アート作品として様々なデザインの映画ポスターを制作しているアーティストも多くいる。物によっては販売もしている。欲しくなる。買わない。でも欲しい。その飽くなき戦いの繰り返しであるが・・・。

 

というわけで、今日はアフリカのガーナで活動するアーティストが描いた素敵な映画ポスターをご紹介したい。

 

J.A.Fascoことジョナス・ファスコ(Jonas Fasco)さんが描く映画ポスターに、ぼくは痺れて憧れたのである。

 

遊星からの物体X』(The Thing)

『遊星からの物体X』(The Thing)

image source : Mondo

 

素晴らしいのひとこと。ちなみに人面犬は劇中には出てこない。カート・ラッセルジャン・レノめいているし、特殊な武器を片手で操る。もう一度、武器が特殊すぎる。

 

 

ターミネーター』(The Terminator)

『ターミネーター』(The Terminator)

image source : Mondo

 

一見、比較的王道のポスターだが、ファスコさんのタイトルロゴの傾向としては、血が滴る。マイケル・ビーンリンダ・ハミルトン吉本新喜劇染みているし、背後の黄色いポンチョは誰だ・・・。そして、第一作目だということが強調されている。よく見たらターミネーターの胸にナイフが突き刺さっている、すげえ。

 

 

トイ・ストーリー』(Toy Story)

『トイ・ストーリー』(Toy Story)

image source : J.A. Fasco | Trampt Artist Portfolio

 

十中八九、目がイッている。ウッディがバズにマチェーテみたいなもので刺されているが・・・、そんなシーンあったっけ。『トイ・ストーリー』ってSFホラー映画だっけ。やけに丸い物体が飛び交っている、ドーナツ型UFOから発射されているようにも見えるが、『ファンタズム』のシルバー・スフィアか。全体的に登場キャラクターが殺意を抱いている。

 

 

とまあこんな感じに、もはや概念の覆る素晴らしい作品の数々であり、以下のウェブサイトで販売もされている。『遊星からの物体X』は売れてしまったらしいが、『ターミネーター』はまだ手に入る。120ドル。ぜひこの機会に。

 

J.A. Fasco – Mondo

 

ちなみにファスコさんは、映画ポスターだけでなくアーティストとして地元の人々を題材にした素敵な絵も描いている。気になる方は以下からご覧いただきたい。

 

World Jungle Home Page

 

ファスコさんの映画ポスター見てたら、自分でもオリジナルな映画ポスターを制作したくなってきたぜ。

 

 

 

 

月白貉