アフリカのガーナで、痺れる映画ポスターを描く男。
皆さんは映画のポスターって部屋に貼ってますか?
ぼく自身は、現在は貼っていないのだけれど、かつて映画関連のグッズや玩具を山ほどコレクションしていた頃、部屋中にバリバリと貼っていた。
本当は、まあバリバリとまではいかず、なぜなら壁中にアクション・フィギュアのブリスターがバリバリ貼り付けてあったので、その隙間に地味に数枚貼っていたというのが正直なところである。
『ブルース・ブラザース』(The Blues Brothers)と『タクシードライバー』(Taxi Driver)と、あとは『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(Star Wars Episode I: The Phantom Menace)と、あとなんだっけ、忘れてしまったけれど。
先の二枚は公式ポスターではなく、ちょっとレトロなデザインのもの。『スター・ウォーズ』は公式の、ヤングなアナキンくんの影がダース・ヴェイダーになっているもの。
映画ポスターって、やはり見かけるとつい欲しくなってしまう魅力がある。いまはそういう衝動を極力抑えているから買わないけれどね。買わない代わりに時々、インターネットで映画ポスターに特化してダラダラ何時間も見入ってしまうこともある。
最近は、まあ昔からかもしれないけれど、アート作品として様々なデザインの映画ポスターを制作しているアーティストも多くいる。物によっては販売もしている。欲しくなる。買わない。でも欲しい。その飽くなき戦いの繰り返しであるが・・・。
というわけで、今日はアフリカのガーナで活動するアーティストが描いた素敵な映画ポスターをご紹介したい。
J.A.Fascoことジョナス・ファスコ(Jonas Fasco)さんが描く映画ポスターに、ぼくは痺れて憧れたのである。
『遊星からの物体X』(The Thing)
image source : Mondo
素晴らしいのひとこと。ちなみに人面犬は劇中には出てこない。カート・ラッセルがジャン・レノめいているし、特殊な武器を片手で操る。もう一度、武器が特殊すぎる。
『ターミネーター』(The Terminator)
image source : Mondo
一見、比較的王道のポスターだが、ファスコさんのタイトルロゴの傾向としては、血が滴る。マイケル・ビーンとリンダ・ハミルトンが吉本新喜劇染みているし、背後の黄色いポンチョは誰だ・・・。そして、第一作目だということが強調されている。よく見たらターミネーターの胸にナイフが突き刺さっている、すげえ。
『トイ・ストーリー』(Toy Story)
image source : J.A. Fasco | Trampt Artist Portfolio
十中八九、目がイッている。ウッディがバズにマチェーテみたいなもので刺されているが・・・、そんなシーンあったっけ。『トイ・ストーリー』ってSFホラー映画だっけ。やけに丸い物体が飛び交っている、ドーナツ型UFOから発射されているようにも見えるが、『ファンタズム』のシルバー・スフィアか。全体的に登場キャラクターが殺意を抱いている。
とまあこんな感じに、もはや概念の覆る素晴らしい作品の数々であり、以下のウェブサイトで販売もされている。『遊星からの物体X』は売れてしまったらしいが、『ターミネーター』はまだ手に入る。120ドル。ぜひこの機会に。
ちなみにファスコさんは、映画ポスターだけでなくアーティストとして地元の人々を題材にした素敵な絵も描いている。気になる方は以下からご覧いただきたい。
ファスコさんの映画ポスター見てたら、自分でもオリジナルな映画ポスターを制作したくなってきたぜ。
月白貉