ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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米国ピエロ事件続報、Instagramに投稿された恐怖。

アメリカ、サウスカロライナ州のグリーンヴィルから始まった謎のピエロ目撃事件は、まだまだ不気味な影を引き摺りながら、さらに周辺の地域へと広がりだしている。

 

 

ノースカロライナ州のコロンバスでは、「ホワイトヴィルのピエロ」(clowns of whiteville)と名乗る人物あるいはグループからのInstagramへの投稿の影響により、地域一帯に大きな不安が広がっている。

 

 

Whiteville, West, South, Central, Williams, Cerro Gord, Chadbourn, Delco! Is what we are purging on the 14th! For all people who think we are joking will find out!

 

上記の投稿の内容はといえば、この地域にある八つの学校の名前を挙げて、これらをターゲットにして14日にパージするぞ!というのもである。パージとは、つまり・・・。

 

地元の警察はこの事態を深刻に受け止め捜査に乗り出しており、現在までに、この件に関連していると思われる少年一人から事情聴取を行っているという。また挙げられている八つの名前は地域全体を示す可能性があるともして注意を呼びかけている。

 

ちなみにこのInstagramのアカウントには、不気味なピエロの写真も投稿されているらしいのだが、このアカウントは非公開となっており、フォローリクエストを申請して許可されないと見ることは出来ないし、ぼくにはリクエストを申請する勇気は、今ところ、ないに等しい・・・。そして、14日というのが、つまり9月14日ということだとすれば・・・。まあ、Instagramのユーザー名の下には明らかに9月14日と書いてあるし、たぶんそうなのだろう。

 

そしてこのコロンバスだけではなく、事の始まりであるサウスカロライナ州の多数の地域や、隣接するジョージア州などでも、深夜の道路にピエロ姿の人物が立っていたとか、ナイフを持ったピエロに子供が追いかけられたとかいった、怪しげなピエロの目撃情報が依然として後を絶たないという。それが果たしてコピーキャット的な単なるイタズラに留まるものなのか、あるいは陰で何かもっと大きなものが蠢いているのかは、今のところ定かではない。

 

ぼく自身は特に道化恐怖症、いわゆるコルロフォビアではないのだが、例えばもし、深夜の帰宅途中の路上の電信柱の陰にピエロに扮装した人影があり、そしてその人影がこちらをじっと見つめていたならば・・・、とんでもなく恐ろしいと感じるに違いない。

 

ちなみに道化恐怖症、コルロフォビア(Coulrophobia)とは、高所恐怖症とか閉所恐怖症とかいった恐怖症のひとつであり、簡単に言えば、ピエロを見ると尋常ではない恐怖感を覚える病的な心理のことである。ピエロ恐怖症ともいわれる。

 

以前にも触れたことがあるが、俳優のジョニー・デップがピエロ恐怖症だという話は、有名である。

 


なぜピエロに凄まじい恐怖を感じるのかという理由であるが、真っ白に、そしてやけに笑顔にメーキャップされた顔からまったく感情を読み取ることが出来ないからだというものや、サーカスというものが身近な欧米において、幼いころのなんにでも恐怖を感じる時期にピエロを目にする機会が多いからというもの、そして、アメリカン・コミックの「バットマン」に登場するジョーカーのように、道化としての滑稽でやさしいピエロのイメージを逆手にとった悪役の影響だというものなどが、あげられている。

 

米国ピエロ事件続報、Instagramに投稿された恐怖。

 

謎のピエロ騒動、この後一体、どんな展開をみせるのか・・・。ハロウィンだなんだと、浮かれている場合ではなくなってきたぞ、諸君。

 

IT〈1〉 (文春文庫)

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月白貉