ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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濁流フォーティアン

毎日見下ろす小さな川、雨が降ると濁流と化す。

 

いつもはちっちゃい魚たちがぴぃんぴぃんいって泳いでいるが、きょうはまったくいない。濁流がすべてどこかへ連れていっちゃったのだろうか。

 

連れていかれた魚たちはどうやって戻ってくるんだろう。それとも、もう二度と戻って来られないんだろうか。

 

むかし、チャールズ・フォートという人が、不可思議な現象を収集して、いろいろと考察して本にしていた。その中に確か、空から雨のように魚が降ってくるというものがあった。

 

魚たちがこの川に戻ってくる方法、たぶんそれだろう。

 

あの川沿いで、夜中に待ってたら、きっと空から魚が降ってきて、もとの川に戻るんだ。

 

その瞬間を見てみたい。

 

濁流フォーティアン

 

 

 

 

月白貉