ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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クロアシボソノボリリュウタケ(Helvella atra)- 菌コレ -

きのこの写真を撮るにあたって、まず何よりもいちばん大切なのが、きのこ自体の状態の善し悪しである。

 

もっと言うと、まずはきのこが探せるかどうかという根本的な問題もあるが、それはさておく。

 

まあ探し当てるのは大前提としても、自然相手なものだから、綺麗な状態にある完全な個体を発見するということは、ぼくの短いきのこ撮影経験からしてもなかなか難しいのである。

 

例えば撮影の前日にどこぞの政府機関に裏金などの手を回しておいて、きのこをより良い状態で自然にあるがままに保っておいてもらうということはなかなか出来ない。

 

そのため完璧に近い姿の個体を発見した時の喜びと言ったらない。まあ次に問題になるのが自分の撮影のセンスと腕前であるが、それはまた別の機会にでも話そうと思う。

 

というわけで、今回の菌コレは「クロアシボソノボリリュウタケ」である。

 

クロアシボソノボリリュウタケ(Helvella atra)- 菌コレ -

 

2015年度にも何度かお目にかかったきのこではあったが、個体の状態や撮影環境などの問題でなかなか綺麗に撮影できなかった。けれど昨日ふらふらと歩いていると10から20ほど群生しているのを見つけて、一生懸命に撮影したのが今回の写真である。

 

ちなみにこのきのこは無駄に長い名前を持っているのだが、現在では少しだけ短縮されて「クロアシボソノボリリュウ」と呼ばれているそうである。きのこの名前としては重要であろう「タケ」の部分を取ってしまっていることには若干疑問符があがる。他の場所を削ればいいのに。

 

そんなわけで、クロアシボソノボリリュウタケの詳細が気になる方は以下をお読みいただきたい。 

 

 

というわけで、次回の菌コレに続く。

 

 

 

 

月白貉