ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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3DCGソフトの「POSER」でウェブログのヘッダー画像を制作してみたよ。

ふと思い立って、久しぶりにウェブログのヘッダー画像を変更してみる。

 

以前のものはアメリカのテレビドラマ『ストレイン』鑑賞記念の限定仕様、「ぼくと、マスターと、エイブラハム・セトラキアン。」だった。けっこう時間をかけて制作したものでなかなか気に入っているのだが、少々飽きてきたわけである。

 

 

このウェブログの基本的なヘッダーのコンセプトとしては、タイトルである「ぼくと、むじなと、ラフカディオ。」に準えたもので、ぼく(つまりウェブログの管理者であるぼく)と、二人の人物ないしはキャラクターによって構成するイラストということを勝手に決めている。

 

当初はタイトルにもあるように小泉八雲ことラフカディオ・ハーンをモチーフにしていたが、徐々に映画や漫画などに影響を受けた期間限定バージョンを制作するようになり、今に至る。

 

 

というわけで、今回はちょっと趣向を変えて、イラストではなくCGで制作してみた。

 

ずい分昔から仕事や趣味などで使っていたCGソフトに「POSER」というものがある。

 

Poser 10

Poser 10

 
Poser Pro 2014

Poser Pro 2014

 

 

これはSmithMicro社製のソフトウェアで、人体や動物などのポーズ付けやCGアニメーションの制作に特化した3DCGソフトウェアである。

 

使い出したのは確かバージョン1の、ほんとうに最初のものからだと記憶している。まだインストールをフロッピーディスクでやっていたし、インターネットなどというものは影も形もなかった時代である。

 

それからずいぶんと月日は流れ、現在ぼくが所有しているのはバージョン8、これもすでにもうずいぶん古いもので、OSのアップデートを繰り返す度にエラーの嵐で、今ではほとんどまともには動作しなくなっている。ちなみにこのバージョン8はバージョン云々にかかわらず実にバグの多い製品で、購入した当初から現在まで頭を抱えることばかりだったが、もう腐れ縁的な付き合いになっている。

 

最新のバージョンは10で、これを購入すればもっと快適な制作環境が整うのだろうけれど、それほど頻繁に使うものではないからと思い、今でも時々思い出したようにポンコツのバージョン8を起動して使っている。

 

ちょうど一年前ほど前だったろうか、それまで数年間使っていなかったPOSERがまだ動くかどうかを確認するために起動して、そのついでと言ってはなんだが、SF映画の予告編的なものでも制作してみようと思って作ったのが以下である。

 

『LUMUR』(レムール)という架空のSF映画を想定して何種類か作ったうちのひとつで、まあ思いつきなので大したものでもないが、是非HD画質でご覧頂きたい。

 

 

このPOSERは通常の3DCGソフトと違い、一般的なモデリング機能は有していない。そのため既存のモデルデータを変形しての造形を行ったり、顔やヘアデザインあるいは洋服などをカスタマイズしたりしてシーンやらアニメーションやらを制作してゆくわけである。ある程度の技術と知識があれば、POSERで使用するための人体モデルを独自に制作することも可能であるが、基本的にぼくがPOSERで使用しているのはデフォルトで含まれている人体モデルのみである。

 

POSERには数種類の男性と女性の人体モデルが標準で含まれていて、バージョンごとに名前がつけられている。

 

このバージョン8では確か人種の違う男女が数人入っていると思ったが、ぼくが今回使用しているのは旧バージョンであるバージョン7に標準装備されていた男女、サイモン(男性)とシドニー(女性)である。

 

というわけで、ヘッダー画像の命名規則からすると、「ぼくと、サイモンと、シドニー。」ということになる。

 

3DCGソフトのPOSERでウェブログのヘッダー画像を制作してみたよ。

 

ちなみに「ぼく」をモデリングした人体モデルは存在しないので、サイモンをカスタマイズしてヘルメットを装着させている。写真をテクスチャとして顔をカスタマイズして本人に似せてもよいのだが、CGなので変にリアルになってしまう。いちおう制作したのであるが・・・個人情報保護のため今回は見送ることにする。シドニーは前述の予告編制作時にカスタマイズしたものなので、今回はそれに合わせて、『LEMUR』の世界観でシーンを制作してみた。

 

不具合だらけのポンコツソフトにしては、けっこうおもしろいものが出来る。おそらく最新バージョンならばもっと精巧なCGが表現できることだろうと思う。

 

興味のある方は、使ってみてはいかがだろうか。プロ仕様のバージョンはちょっと値が張るが、ノーマルバージョンであればそれほど高価なソフトではないし、値段の割にはずいぶん色々と楽しめるソフトである。

 

では、次回のヘッダー画像更新のその時まで。

 

 

 

 

 

月白貉