ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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サイクロプス

ぼくはここ数年、暖房器具というものをまったく使わないで生活している。

 

暖房器具を使わなくなったのは、南国に移り住んだわけでも、体を義体化して外気温に影響を受けない体になったわけでもない。

 

ただ何となく、ストイックに生きているだけである。

 

ちなみに冬季に暖房を使わないのと同様に、夏季にもクーラーなどはもちろん扇風機の類も使っていない、使って団扇がせいぜいなここ数年である。

 

今年もずいぶん寒くなったが、まだ一度も、エアコンはもちろんストーブなども使っておらず、家の室内はなかなかの極寒、かなり服を着こまないと凍える寒さで、吐く息も白い。

 

そんなこんなで去年は両足の小指が重度の霜焼けになり苦しんだから、今年は霜焼け対策にスリッパを買って冬に備えた。おかげで足の指の霜焼けは防げそうだぞと油断していたら、両手が霜焼けになった。

 

各それぞれの手の指の先が霜焼けの影響で、笑みを浮かべる唇みたいな線を描いて赤みを帯びたので、一つ目を描いてサイクロプスにしてみた。

 

笑顔のサイクロプスが山程出来上がった。

 

それを見て笑っていられたのは最初のうちだけで、いまでは掌でまともにグーが出来ないくらいに腫れ上がっている。

 

それもまた一興、文明に侵されていない、その証であろう。

 

お題「冬の過ごし方」

 

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 月白貉