ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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地下水

真っ暗な水の中にぼくはいた。

 

本当に真っ暗すぎて、暗いということもよくわからなかった。

 

永い眠りから覚めたばかりで、まだ目を閉じたままだと思っていたら、すでにぼくの目は開かれていて、真っ暗を見ていた。目を瞑っていた時と変わらない真っ暗。じゃあ、目を瞑っていたままでもよかったでしょ。

 

真っ暗な足下から、ゴボゴボゴボと音をたて、ぼくの体をなめてゆく柔らかな感触。大きなものや小さなものやたくさんいる気がする。まだその姿はよく見えない。けれど、その無数の柔らかな感触は、どんどん上へとのぼってゆく。その先に何があるのか、ぼくは気になって仕方がない。

 

ぼくも上へゆこう。

 

 

 

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地下水水質の基礎―名水から地下水汚染まで

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地下水道 undercurrent

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地下水路の夜

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月白貉