肉々の日 - きみぼくめし
一年ほど前の夕ごはん、おそらくこの日は肉が食べたかったのだろう。
近所で煮込み用の牛スネ肉を半額で買ってきて(あるいは狩ってきて)、それを薄めにスライスしてステーキにしてみる。
シンプルに塩と胡椒のみだが、保険のためにバルサミコをベースにした手製のソースも用意する。
あまり肉だけでは体によくないとの配慮から、サラダやらスープも付け加える。
料理とは素材を活かしたシンプルかつ大胆なものに、結局は行き着いてしまう。如何に素材が大切かということだろうなあ。
開高健曰く、「料理の精髄は単純と誠実にある。物そのものの味を生かすこと。物そのものに語らせることにある。」
牛スネ肉のステーキ、きゅうりと水菜のサラダ、根菜と椎茸のトマトスープ、バゲット、もちろん赤ワインは欠かせない。
月白貉