ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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映画-ホラー映画

絶対に“やってはいけない儀式”ホラー、トラビス・ザルーニー監督『ザ・ミッドナイト・マン(原題:THE MIDNIGHT MAN)』

世に蔓延る都市伝説の中には、俗に“やってはいけない”とか“やると必ず死ぬ”とか言われている儀式が多く存在するけれども、みなさんはそのひとつでもやってみたことがあるだろうか? 古いもので言えば例えば、「コックリさん」とか、「トイレの花子さん」とか…

夢に現れる謎の男"ディス・マン(THIS MAN)"とは誰なのか?ダリー・アウ監督『ザ・マン・イン・マイ・ドリームス(原題:THE MAN IN MY DREAMS)』

「ディス・マン」(This Man)と呼ばれる謎の男の存在をご存じの方は多いと思う。 2006年、米国ニューヨークで、とある精神病院に通っていた女性患者が、「自分の夢の中に奇妙な同じ男が繰り返し出てくる」と、担当の精神科医に訴えた。ちなみにその女性患者…

「絶対に音を立ててはいけないよ、だって奴らが襲ってくるからね」という森の中の恐怖生活、ジョン・クラシンスキー監督『ア・クワイエット・プレイス(原題:A QUIET PLACE)』

「If they can't hear you, they can't hunt you.」というキャッチコピーを引っさげた、最新ホラー作品を取り上げてみたい。 このコピーの意味だが、「音が聞こえなければなあ、おめえ、あいつらに狩られることはねえズラよ。」とでもいうことであろう。 ジ…

トム・ホランド監督による『フライトナイト』の名脇役ピーター・ヴィンセントの限定アクション・フィギュアが欲しい!

ヴァンパイア愛好家のぼくがこよなく愛する一本のヴァンパイア映画が存在する。 米国マスター・オブ・ホラーの一人として名を轟かせるトム・ホランド(Tom Holland)監督による名作『フライトナイト』(Fright Night)である。 フライトナイト [Blu-ray] 出…

デヴィッド・フィンチャー監督によるホラー映画『ハロウィン』のオープニングがこれだ!

著名な映画監督の中には、自身の手がけた作品すべてに、その監督の代名詞だとも言えるような、異常なまでの色濃い特徴的な作風が滲み出てしまっている人物がいる。 例えばぼくの知る中で言えば、デヴィッド・リンチ(David Keith Lynch)だったり、ウェス・…

スマートスピーカーって怖いよね?ジュリアン・テリー監督による短編ホラー『ウィスパー(原題:WHISPER)』

つい先日、日本でも劇場公開に至ったデヴィッド・F・サンドバーグ(David F. Sandberg)監督による『アナベル 死霊人形の誕生』(Annabelle: Creation)。 Evil meets its maker.Behind the scenes with #AnnabelleCreation director @ponysmasher. #tbt pic…

ハリウッドの豪華スターがすべてゾンビと化す映画!ファブリス・マチュー監督『HZ・ハリウッド・ゾンビーズ(原題:HZ HOLLYWOOD ZOMBIES)』

気付けばこの数日、ウェブログの記事にゾンビ映画のことばかり綴っている。 当ウェブログは決して、ゾンビに特化したゾンビログ(Zombielog)、あるいはゾンブログ(Zomblog)ではないのであるが、たまたまこの時期に巷にはゾンビ映画の話題が多いのであろう…

『ウォーキング・デッド』最新シーズン8を観ながら血のような赤ワインはいかが?AMCとLot 18による『ウォーキング・デッド』ワイン・コレクション

ここ数年、というかもう数十年、ぼくはほぼ毎日晩酌をしている。 種類としては、ビール、発泡酒、ワイン、日本酒、そして極稀にスコッチだとかウォッカ(シネマ画伯のseicolinさんに感化されて)だとか飲むが、ここしばらく冬季にはほとんどビールは飲まない…

有害植物ばりにゾンビがウヨウヨ湧く、マーク・ニュートン監督『アタック・オブ・ザ・ザウザン・フライド・ゾンビーズ(原題:Attack of the Southern Fried Zombies)』

先週末、自宅にある映画のDVDを整理しようと思い立ち、一部ホコリにまみれていたケースをきれいに拭き、せっかくなので独断と偏見の勝手なジャンルごとに分類して並べなおしてみた。以前整理した際にもジャンル分類で並べなおしたのだが、だいたい一年くらい…

11月1日だって『ハロウィン』は続いている、10月31日以外のマイケル・マイヤーズを描いた短編作品『ノーベンバー・ファースト(原題:NOVEMBER 1ST)』

2017年10月31日のハロウィンが幕を閉じてから、もう二日も経過している。 そろそろ来年の2018年10月31日に恋い焦がれて、あるいは待ち遠しくて、大いに涙を流している紳士淑女で街が溢れかえる時期であろう。 民間行事あるいは民俗信仰などというものは、元…

ハロウィンの夜のトリック・オア・トゥリートな悪夢、ピーター・スタンリー・ワード監督『トゥリーターズ(原題:Treaters)』

ぼくは今まで生きてきた中で、ハロウィンの日に何か特別な行動を起こしたことは一度としてない。 例えば、子供の頃ハロウィンの日の夜に恐い仮装をして近隣の家に「トリック・オア・トゥリート!」などと言いながらお菓子を強請りに行ったこともないし、大人…

きょうはハロウィンだから、『ハロウィン』のマイケル・マイヤーズになって街に繰り出そう!

2017年10月31日、今日はハロウィンである。 日本にはほぼ関係のないこのハロウィンだが、なぜか巷ではやけに賑わうらしい。おそらく多くの日本人は、ハロウィンは好きな人にチョコを投げつける日だとか、イエスの親戚の誕生日だとか、嘘をつきまくってもいい…

都市伝説ドラマシリーズ『チャンネル・ゼロ(原題:CHANNEL ZERO)』が観たい!

海外で放送されているドラマシリーズの中には、まだ日本では観ることができないものが山ほど存在する。 昨今では、VODなどの普及により、昔に比べたら圧倒的に海外ドラマ鑑賞の選択肢は増えたに違いないが、それでもまだまだ手の届かないものは多いような気…

2017年ハロウィンの夜にバーガーキングがクラウンだらけになる“Scary Clown Night”、ロナルドだってワッパーが食べたい。

2017年10月31日の火曜日、言わずと知れたハロウィンの日に、バーガーキング恒例のハロウィン企画が執り行われるらしい。 確か一昨年度のハロウィンには、バーガーキングの店舗自体がマクドナルドの恐いコスプレをするという趣旨のハロウィン企画が行われてい…

ハロウィンの夜はHuluの『HAUNTED SCREENS』を暖炉代わりにしてさっさと眠りに就こう、HAPPY HULUWEEN!

2017年10月31日のハロウィンまで残りわずか、皆さん、ハロウィンの夜の予定はお決まりだろうか? とは言え、日本人の多くにとってハロウィンなどというものは何ら関係がないので、「屁をこいて糞して、歯を磨いて、風邪ひかないようにして眠るだけだよ。」と…

死体だらけの家に住む狂人一家ホラーの続編、『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』のDVDを買ったよ日記。

ホラー映画の細分化ジャンルの中には、狂人一家ホラーなるジャンルが存在する。 例えば代表的なものだと、ジョン・ハウ(John Howe)監督による『アメリカン・ゴシック』(American Gothic)だとか、トビー・フーパー(Tobe Hooper)監督による『悪魔のいけ…

ハロウィン限定の「ゾンビ・フラペチーノ」が米国のスターバックスで販売開始されるらしいよ!

「スターバックス」なるものが日本に進出してからもう20年以上が経過するらしいが、ぼく自身はそれほど同コーヒーチェーンには行ったことがない。 スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか? 作者: ジョン・ムーア,花塚…

森の奥に住む鍛冶屋と悪魔の影を描いたゴシックホラー、ポール・アーキホ監督『エレメンタリ(原題:ERREMENTARI)』

スペインはバルセロナ近郊、海辺に広がるリゾート地シッチェスで毎年10月に開催される映画祭がある。 シッチェス映画祭(Sitges Festival)の略称でも知られている、シッチェス・カタロニア国際映画祭(Festival Internacional de Cinema Fantàstic de Catal…

「たぶんぼくゾンビだと思う」っていう異色のゾンビ映画、アン・ウェルズ監督『アン・アクシデンタル・ゾンビ(ネイムド・テッド)(原題:AN ACCIDENTAL ZOMBIE(NAMED TED))』

当ウェブログはここ最近完全にホラー映画ブログのようになってしまっているが、決してホラー映画に特化したウェブログではない。 なんだったら映画に特化したウェブログでもない。 では何かと言えば、基本的にはぼくが勝手気ままに、目の前で気になっている…

“フォックス・ネットワーク”と“マース・キャンディ”がハロウィンに贈る短編ホラー広告シリーズ!『バイト・サイズ・ホラー(BITE SIZE HORROR)』

米国のテレビネットワークとして知られる「フォックス・ブロードキャスティング・カンパニー」(Fox Broadcasting Company)と、M&M'S(エム・アンド・エムズ)やスニッカーズなどのブランディングでお馴染み、世界有数のチョコレートメーカーとして知られる…

森の中に潜む邪悪な何か、ジェレミー・ラター監督『ザ・ホロウ・チャイルド(THE HOLLOW CHILD)』

深い森の中に迷い込んだ人間が、森のなかに潜む何かしらの超常的な存在の影響を受けて、狂気に駆られたり、あるいは別人のようになってしまったりするという話が、現実世界でもよくあるようだし、映画や小説などでもよく描かれている。 一方で反対に、現代的…

新たな『13日の金曜日』を描いたファン・フィルムが遂に公開!ヴィンセント・ディサンティ監督『ネバー・ハイク・アローン(原題:NEVER HIKE ALONE)』

2017年1月の終わり、当ウェブログでは、ある有名ホラー映画に捧げられたファン・フィルムの予告編映像をご紹介した。 ヴィンセント・ディサンティ(Vincente DiSanti)監督による『ネバー・ハイク・アローン(原題:Never Hike Alone)』という作品である。 …

サイコパスな連続殺人犯たちが交差するサイケデリックな恐怖の夜、ミッキー・キーティング監督『サイコパス(原題:PSYCHOPATHS)』

「サイコパス」(psychopath)という言葉がある。 日常生活で比較的よく耳にする言葉のように個人的には感じているが(ぼくだけかな・・・)、この言葉の定義を辞書で調べてみると以下のように書かれている。 精神病質(その人格のために本人や社会が悩む、…

J・J・エイブラムス ✕ S・キングが放つ“あの町”のティザー映像が遂に公開!Huluオリジナル作品『キャッスルロック(原題:Castle Rock)』

スティーヴン・スピルバーグの申し子J・J・エイブラムス(J.J. Abrams)と、米国ホラー界の巨人スティーヴン・キング(Stephen Edwin King)が放つ話題の連続ドラマシリーズ、Huluオリジナル作品『キャッスルロック(原題:Castle Rock)』のティザー映像が…

超自然的なねじれを伴うファミリードラマ、バラン・ボー・オダー監督によるNETFLIXオリジナル作品『ダーク』

以前当ウェブログでも取り上げたことがあるのだが、NETFLIX初となるドイツ製作の連続ドラマシリーズとして注目を集めている『ダーク』(Dark)の話題に再び触れてみたい。 本作品で原案そして制作を担うのは、『ピエロがお前を嘲笑う』(Who Am I、Kein Syst…

世界終末を生き延びた私に待っていた地獄、マチュー・トゥリ監督『ホスティル(原題:HOSTILE)』

もしこの世界が、あるいは人間社会が、ある日終末を迎えるとしたら、それはいったいどんな原因によるものだろうかと、時々考える。 再び巻き起こる世界大戦の末の大規模な核攻撃とか、世界規模の自然災害とか、未知の疫病の大流行とか、地球への巨大な隕石の…

カナダのケベック州で発生した異常な疫病、ロビン・オーベルト監督のゾンビ映画『LES AFFAMÉS』

ゾンビという言葉を原点まで遡ると、ご存知のように元はアフリカで信仰されている「ンザンビ(Nzambi)」という存在に由来すると言われている。 これはブードゥー教のルーツだとされるヴォドゥン(Vodun)における超常的な霊魂のことで、これがアフリカの奴…

スティーヴン・キング原作の“妻殺し”ホラーがNETFLIX限定配信、ザック・ヒルディッチ監督『1922』

先日2017年9月21日、スティーヴン・キング(Stephen Edwin King)が遂に70歳の誕生日を迎えた。 そしてキングは自身のツイッターで以下のようなことを述べている。 Back in the day, Paul Simon wrote, "How terribly strange to be 70." He was right. — St…

歌って踊ってゾンビをぶっ殺せ!異色のクリスマス・ミュージカル・ホラー、ジョン・マクフェール監督『アンナ・アンド・ジ・アポカリプス(原題:ANNA AND THE APOCALYPSE)』

一年365日の内で、あなたの最大のイベントはなんであろうか? ぼく自身はあまりそういったイベントごとには興味の希薄な人間なので、「最小も最大もない。」と言い放ってしまうが、例えば正月とか節分とか、夏祭りとか秋祭りとか、結婚記念日とか離婚記念日…

フランシス・F・コッポラの処女作品をリメイク、リチャード・ラメイ監督『ディメンシャ13(原題:Dementia 13)』

今年2017年10月31日のハロウィンが近付きつつある。 基本的にぼく個人としては、ハロウィンの日にクレイジーな扮装をして、マチェーテとか斧とかチェーンソーを持って、近隣の家にキャンディーを強奪しにいったりしたことはない。 ただ今年は、ちょっとした…