ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2019-08-24から1日間の記事一覧

こっこ、こけっこ、コケコ、怖い日記。

夏もそろそろ、そろそろそろりと終わりを迎えるので、めったに書かない怖い話を少し書こう。 めったに書かないから、歯を食いしばって、寝る前には歯を磨けよ、おいおい。 つい最近、映画館で働いている友人から聞いた話。 「同僚におばけを見る人がいるの、…

無知の鏡像

「ねえ、この家、鏡がないんだね。」 そう言いながら、ミエはぼくの額にデコピンをした。 「冗談のデコピンにしては、本気過ぎだろ、痛いよ。」 「ごめんちん。」 いまこの部屋を取り囲む世界からは、巨大なテレビから流れ出した放送終了後の真夜中のノイズ…