ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2019-08-12から1日間の記事一覧

水晶

「今年も、海に入らなかった。」 桃香はなんだか、世界が終わる前日みたいな陰気な表情を浮かべながら、夕暮れ時の影みたいに真っ黒な伸びをして、声をあげた。 「だって、きみ、泳げないんでしょ?」 「泳げませんよ、わたし山奥の田舎のこだから、学校にプ…

歯を磨いてからが、魔術の初級時間ですよ日記。

いまさっき、歯を磨いた。 寝る前のための儀式として、歯を磨いたけれど、いまからスコッチソーダを飲む。 だって日記を書くし。まだ、眠りもしないし、死にもしねーし、たぶん。 焼き立てのクッキーとか食べたいけれど、流石にいまからクッキーを焼く根性は…