ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2017-09-29から1日間の記事一覧

第三章 - 魔女の罠

前回の話:第二章 - 魔女の儀式 9月24日の夕方、ぼくがラゴとの軽い挨拶を終えて祖父に言われた通り自宅に戻ろうとすると、彼女はぼくのことを引き止めた。 「なんだい、もう帰っちゃうのかい?」 「ああ、私が帰れと言ったんだよ。ずいぶん大変なことがあっ…