ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2016-08-03から1日間の記事一覧

第十五話『占いババ』- 午前二時の、ありふれた階段の怪談 -

この話は、都内某所にある、ありふれた階段にまつわる怪談の十五話目です。前の話を読みたい方は、以下のリンクから、どうぞご自由に。 小野さんという女性に電話をかけてから十五分ほど過ぎた頃だろうか、彼女が大きく手を振りながらぼくたちの座る席に駆け…

四日『酔いどれ幽霊談義』- 八月怪談

「よくさあ、テレビの心霊番組なんかで、壁から女が出てきたとか、天井から子供の顔だけが覗いてたとかいう話が出てくるけどさ、幽霊って、そういう物質を通り抜けちゃうものなの?」 野田は酒を飲みだすと、いつも決まって幽霊とか妖怪とか伝説とか、そうい…