小学二年生の頃から学校を休みがちになったぼくには、当時友だちと呼べるような存在はほとんどいないに等しかった。 時々学校に登校しても、クラスの同級生とはほとんど話さなかったし、休み時間にも自分の席でひとり本を読んだり窓の外の空を眺めたりしてい…
もうずいぶん前の話になるけれど、大阪に住む伯母が亡くなった。 伯母はぼくの父の姉にあたる人物で、大阪の大きな病院で総婦長を務めていた。伯母は頭がよく努力家で、お酒が大好きで、そしてとてもやさしい人だった。 毎年クリスマスの日になると、伯母か…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。