ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2015-12-25から1日間の記事一覧

神山

小学二年生の頃から学校を休みがちになったぼくには、当時友だちと呼べるような存在はほとんどいないに等しかった。 時々学校に登校しても、クラスの同級生とはほとんど話さなかったし、休み時間にも自分の席でひとり本を読んだり窓の外の空を眺めたりしてい…

サンタクロース・フレイバー

もうずいぶん前の話になるけれど、大阪に住む伯母が亡くなった。 伯母はぼくの父の姉にあたる人物で、大阪の大きな病院で総婦長を務めていた。伯母は頭がよく努力家で、お酒が大好きで、そしてとてもやさしい人だった。 毎年クリスマスの日になると、伯母か…