ぼくと、むじなと、ラフカディオ。

かつて小泉八雲ことパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)が、自らの感覚で古き日本を歩きまわって独自の感性で見聞を広めたように、遠く故郷を離れてあてどなき夢想の旅を続けるぼくが、むじなと、そしてラフカディオと一緒に、見たり聞いたり匂ったり触ったりした、ぼくと、むじなと、ラフカディオの見聞録です。

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2015-12-08から1日間の記事一覧

モリクマ

「いちど、おおきな森にでもお住みなさい。そうすればきっと、もっとゆたかになります。」 クマは言いました。 いつものように、公園のシーソーの片側に座っているクマに会釈をすると、クマも軽く会釈をして、ぼくのところまでゆっくりと歩いてきました。 「…